動物用心電図計測システムは、多種の実験動物(ラット、マウス、イヌ、サル、ブタ、ウサギ、ウシ、ウマ等)に対応する高精度の心電図取得と解析システムです。システムは最先端の信号処理技術を採用し、正確で鮮明な心電波形を提供し、様々な自動解析機能を備え、基礎医学、生命科学、医薬品開発などの科学研究に利用可能です。
多種の実験動物に対応、簡単操作
- 様々なタイプの実験動物に対応しています。ユーザーはソフトウェアで対応するパラメータと解析方法を選択できます。ハードウェアの交換は不要です。
- 四肢誘導方式で心電図を取得します。ラット、マウス、ウサギ等は通常麻酔を施しますが、犬、サル、豚等は無麻酔下でハンガーベッドや固定椅子を使用して測定できます。
- USBでパソコンに接続し、複数チャンネルの同時測定をサポートし、最大8匹の実験動物を同時にモニターできます。
高精度の波形取り込みとリアルタイムモニター
- アベレージング機能により、信号が干渉しやすいマウスでも、鮮明で正確な波形を得られます。
- 「筋電フィルター」、「ハムフィルター」機能を備え、波形の品質を向上させます。
- I、II導連の心電信号をリアルタイムで解析し、測定中に解析結果を確認できます。
- 測定中にイベント(投薬、刺激等)をマークでき、後のデータ再生と分析に役立ちます。
専門的なデータ解析能力
- 保存された心電データを再生し、再解析できます。解析時間とパラメータをカスタマイズできます。
- QTcの計算に多種の方法を提供しています。(QTc、BAZETT、Frederica、Van der Water、Matunaga、Oguchi等)
- 4種類のSTセグメント計算方式(QQライン方式、ST-J方式、S ST-index、R ST-index)をサポートし、異なる動物種に適用できます。
- 解析速度が速く、心電図の測定点(P波始点、P波終点、Q波始点、R波検出位置、S波始点、T波頂点、ST結合点)を自動的に位置付け、解析します。
- 解析パラメータは、P、P’、Q、R、S、R’、S’、ST、T、T’波の高さ、P、QRS、RR、PR、QT波の時間などがあります。
- I、II誘導からⅢ誘導または6誘導(I、II、III、aVL、aVR、aVF)を導出できます。
データのストレージ、エクスポートとプリント
- 波形データのストレージ、編集、プリントをサポートし、GLP規範に準拠。データにはMD5コードが付属し、トレース可能です。
- 分析レポートを生成し、1、3、または6誘導波形を選択し、Excelにエクスポートができます。
デバイス構成
![]() |
![]() |
データプロセッサ (Model: ECG Processor DS-8CH) |
アナログ信号接続線 (Model: EP-C2) |
![]() |
![]() |
アンプECG AMP (Model: CE-0C) |
クランプ式導連線 (Model: CAT4) |
![]() |
![]() |
校正器ECG Calibrator (Model: CL-10) |
肢体導連クリップ |
パラメータ仕様
データプロセッサECG Processor
|
250–2000 Hz |
アンプECG AMP
|
1倍、2倍、10倍 |
校正器ECG Calibrator
|
1 mV |